日時:2022年5月12日(木)20:00~
形式:zoom
zoom URLは、氏名・所属・関心を明記の上、5月10日までに
hosakanorihisa@gmail.com
5057125@rikkyo.ac.jp
までリクエストしてください。
開催時間前に、指定のメールアドレスに送ります。

研究者、大学(院)生、実践家など、異業種・異分野を背景とする人たちが集い、人類学その他の人文学の書籍や論文などを読んで意見・情報を交換し、思索を深めていくために設けられた、ボランタリーな研究共異体です(傷ついた地球研究会、In-Pro Gath[日本列島人新世調査研究共異体]改め)。共同代表者:保坂昇寿(写真家)・奥野克巳(人類学者)・張威(大学院生)・宮脇陸人(浪人生)
日時:2022年5月12日(木)20:00~
形式:zoom
zoom URLは、氏名・所属・関心を明記の上、5月10日までに
hosakanorihisa@gmail.com
5057125@rikkyo.ac.jp
までリクエストしてください。
開催時間前に、指定のメールアドレスに送ります。
日時:2022年5月9日(水)20:00~
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論文が入手できない場合は、事前に相談ください。
*関連FWの申し込みは、4月30日までです。
新茶摘みの季節、我々は静岡県中部を歩いた。まずは、ふじのくに茶の都ミュージアムを訪れた。茶を知るための必要な情報が、そこにはあった。
生葉はすぐに加熱すれば緑茶、少したってから加熱すると青茶(ウーロン茶)、長い時間を置いてから加熱すると紅茶となり、それらはそれぞれ酸化による発酵度の低さ・高さに対応している。
茶の原産地の雲南から世界に広がった茶は、野菜が不足するモンゴルでは固形茶を煮出して、山羊のミルクを加えた乳茶の習慣を生み、タイやミャンマーでは、漬物として食べられるようになるなど、各地で茶をめぐる多様な飲食文化を生んだ。
日本には、鎌倉時代の禅僧・栄西によってもたらされ、その後、中国の喫茶習慣の影響を受けながら、独自の発展を遂げてきたのである・・・・・・
今回我々が、特に焦点をあてたのは、世界農業遺産にも登録された、静岡県に見られる「茶草場農法(ちゃぐさばのうほう)」である。茶草場とは、ススキやササなどの草が、人の手によって管理されている草地のことである。
刈り取ったそれらの草を茶畑の畝間に敷くことで、茶園の保温・保湿につながり、土中の微生物を繁殖させて土壌改良を促進し、雑草の繁茂を抑制するなどの効果があるとされる。そのことで、茶の香りや味を高めることにもなるという。
毎秋、茶草場の草刈りが行われ、そこに生息する植物にも光が届くのである。そして、そのことにより、茶草場は植物だけでなく、虫や動物などを含め、多様な生命が息づく場となりえている。つまり、人の手で茶草場が管理されることによって、人にとって高品質の茶とその文化が生み出されるだけでなく、多種(マルチスピーシーズ)の生もまた可能となってきたのである。
我々は、そうした静岡中部における、モア・ザン・ヒューマン(人間以上)のマルチスピーシーズな世界についてあれこれ語り合いながら、往復2時間かけて、掛川市の東山地区の粟ヶ岳を登り降りた(登りは、けっこうきつかった)。
その後、静岡県立中央図書館にも立ち寄って、文献資料を調べて、東京に戻った。
日時:2022年4月27日(水)20:00~
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総合治水に取り組んできた鶴見川を取り上げた『生きのびるための流域思考』を読んだ。水害に苛まれた流域の人々を助けるだけでなく、自然をよく知り、保全し、持続可能な未来を築くための志に貫かれたその自然管理実践には、非の打ち所がない。
その本を参考にしながら、我々は今回、結果として、人新世という問いを背景として、人間が何をやっている(きた)のか、という問題意識を持ちながら、鶴見川をくだって行ったことになる。
京王相模原線南大沢駅から歩いて45分ほどで、鶴見川源流の森にある源流の泉に辿り着いた。鶴見川はここから東京湾まで42.5キロを流れているとされる。
上小山田みつやせせらぎ公園では、昨年から蛍がいなくなったという話を聞いた。幼虫の餌となるホオの葉が、ある開発事業の影響で川面に落ちなくなったのかもしれないという。近くでは、ネズミホソムギなどの花粉症を誘発する種を抑制するために、ノカンゾウやヤブカンゾウが植えられている場所があった。鶴見川の淀みには、鯉が泳いでいた。
山の端橋、新竹ノ内橋を越え、我々は先を急いだ。ここからずっと護岸がしっかり築かれているということが、印象に残っている。
町田市の図師を越えると、川べりには鷺。たくさんの生きものたちに会った。
恩廻には、洪水時に水量のピークをカットする治水施設である恩廻遊水池があり、地下に10万トンの洪水を貯留できるという。
小机では地域防災施設鶴見川流域センターを訪ね、「洪水時水マネジメント」「平常時水マネジメント」「自然環境マネジメント」「震災・火災時マネジメント」「水辺ふれあいマネジメント」という5つの水マスタープランに関わる展示を見学した。地下が遊水池になっている日産スタジアム(横浜国際競技場)にも立ち寄った。
特に鶴見川とは直接の関係はないのかもしれないが、横浜市の鶴見川の支流に位置する町の整然たる佇まいに我々は印象づけられた。人間の使い勝手や快適さのためにデザインされたであろう都市空間。自然は人が用い、人の目に心地よく整えられていた。そこに、自然が息づいているのだ。逆に、そこには攪乱的な要素のようなものはないように思われた。こうした見取り図は、ことによると、鶴見川流域で、人の観点から、人のために、河川とその周辺地が整えられることとパラレルなのかもしれないと、我々は話し合った。鶴見は、鶴見川河口近くに開かれた東海道の宿場町であった。京浜東北線鶴見駅を降りて徒歩で10分ほどで、鶴見川に辿り着いた。東京湾の上げ潮時には、海水が侵入する感潮河川である鶴見川からは、ほんのりと潮のにおいが漂ってきた。ウミネコが、我々の到着を迎え入れてくれたかのようだった。鶴見川の川幅は、とても広くなっていた。
生麦河口干潟には、鶴見川の源流から42.5キロの看板が立っていた。
メンバーによるnote記事も参照のこと。日時:2025年4月14日(月)20:00~ 形式:zoom 大澤真幸/松尾豊/今井むつみ/秋田喜美『生成AI時代の言語論』左右社(2024年)を読みます。 本を読んだ人であれば、どなたでも参加できます(無料)。 氏名・所属・関心を明記の上、4月12日(土)までにzoom ...